ドライクリーニングとは?ドライクリーニングの効果とデメリット。

クリーニング屋さんで見る、”ドライクリーニング”という言葉。

ドライ?って?どんな意味なのか?どんなクリーニングなのか?

ドライクリーニングの発祥は諸説ありますが、フランス人がアルコールランプの油を布にこぼした時に、汚れが落ちることを偶然発見したことが始まりと言われているとかいないとか。

ドライクリーニング

クリーニング店と家庭の洗たく方法で大きく異なるのは「ドライクリーニング」という洗い方法です。家庭で洗たくをするときは「水」を使いますが、水の代わりに石油系溶剤やパークロロエチレンなどの揮発性有機溶剤で品物の汚れを取り除く洗たく方法がドライクリーニングです。
長所として、油性汚れをよく落とす、型くずれや収縮が起きにくい、風合いが変りにくいということが挙げられます。
ドライクリーニングの対象になるのは、スーツやコート、ジャケット、ネクタイなど水洗いできない品物になります。

参照全国クリーニング生活衛生同業組合連合会

と書かれていますが、要は”油を除去する事に特化した溶剤で洗うこと”をドライクリーニングと言います。

種類は様々で、各クリーニング店によって、使うドライクリーニング溶剤は違いますが、日本のクリーニング屋さんで使われている溶剤の約90%は石油系溶剤と言われる石油主体の溶剤でクリーニングしています。

ドライクリーニングのメリット1

ドライクリーニング最大のメリットは、家庭では落とすことが難しい油(脂)汚れを落とす事が出来ることにあります。

家庭の洗濯では水を使いますが、油は水を弾きますので、洗剤を入れて洗ってもエリなどに付いた皮脂汚れや油分を含んだシミなどは完全には除去出来ません。

ドライクリーニングは油性の溶剤ですので、その油分を除去するのに適しているのです。

メリット2

家庭の洗濯では、水を使って洗いますが、洗い上がって干す時にはシワが付いています。

乾くと、そのシワは洗った後より多少はとれていますが、大半の洗濯時のシワは残った状態になります。

水には繊維を膨らませる力があり、水で洗濯をする事で洗濯物の繊維が膨らみ、シワがつきやすい状態になって、乾いた後も膨らんでついたシワがそのまま残ってしまうのです。

一方でドライクリーニングの溶剤は、水のように繊維を膨らませずに洗う事が出来るので、シワを作らず洗えるのです。

ドライクリーニング溶剤は、繊維の膨らみがないので、シワがつきにくく型崩れせずに洋服を洗う事が出来るので、アイロンがけの手間を軽減できます。

クリーニング溶剤はティッシュも破かず洗えます。

ドライクリーニングのデメリット

家庭の洗濯では、水を使って洗濯するので、汗や水分を含んだ汚れなどはキレイに洗い流してくれます。

ですが、ドライクリーニングの溶剤は、油を落とす事に特化した油性の溶剤なので、汗などの水溶性の汚れを落とす力が弱いです。

真夏に、外回りの営業さんたちがたっぷりと汗をかいたスーツを、週末にクリーニング屋さんに持っていきます。

そのままドライクリーニングのみでお願いすると、そのたっぷりとかいた汗の成分は完全に除去しきれずに残ります。

それを繰り返すたびに汗の成分は除去しきれず蓄積されてしまうのです。

ドライクリーニングでは、水溶性の汚れを落とすための洗剤を入れていますが(チャージシステム)、それでも水溶性の汚れや汗は取りきれません。

汗や水溶性の汚れを完全に取り除くには、水洗いしかありませんので、別途水洗いの料金を払うことになります。

まとめ

クリーニング店に行くと、専門的な用語や難しいことを話されてよくわからないままオプション料金がかさみ、結局汗やシミが取れてなかったりした経験がある方も多いのではないでしょうか。

携帯ショップと同じで、クリーニング店の見極めの一つで、店員さんが親身になってわかりやすく丁寧な説明をしてくれるかが選ぶコツです。