クリーニング屋さんの裏側。スーツのジャケットの洗い方・仕上げ方編
スーツのジャケットは、ラペルが命です。
ジャケット
一般のクリーニング店での、スーツのジャケットの洗い方や、仕上げ方を細かく解説していきます。
ジャケットの料金
一般的なクリーニング店のジャケットの料金は、スタンダードで約700円前後です。
ハイクラスで、約1200円前後です。
洗い
スーツのパンツの洗い方は、2種類あります。
ドライクリーニング
スーツのジャケットは、基本的にはウールなどの動物繊維で作られているため、ドライクリーニングで洗います。
水洗い
ドライクリーニングでは、水溶性の汚れや汗の成分は取りきれず残ります。
水溶性の汚れや汗を含んだ繊維は、水洗いをしないと水溶性の成分を除去する事ができません。
汗抜き加工を称して、ドライクリーニングに加工剤を添加してるだけの場合もありますので、それが水洗いなのかドライクリーニングの一種なのかを確認してからお願いしましょう。
仕上げ
仕上げには、主に2種類の機械を使います。
ジャケットフィニッシャー
ラペルを抑え、袖の形を作るのにスリーバーを入れて、裾の前たてを抑えます。
中からスチームを出して、粗いシワを取り、形を作ります。
その後、温風を出して生地を冷やして形を整えます。
こちらは↑、袖に入れるスリーバーです。
トンネルフィニッシャー
集中工場などに設置される比較的大型の仕上げ機です。コンパクトなものから大型のものまで様々あります。
スクリューコンベアで品物がトンネルの中に流れ、蒸気を吹き付けてシワを伸ばし、熱風乾燥後、出口から出てきます。
価格:5,980円 |
こちらは↑、スーツの仕上げにおすすめのスチーマーです。大量のスチームでシワが簡単に伸ばせます。尚且つ、アイロンにもなるのでコスパが良いです。
手仕上げ
ジャケットの手仕上げは、主にハイクラスなどのコースになります。
基本的には、全工程をアイロンで仕上げますが、フィニッシャーを使った後に、フィニッシャーで付いてしまったシワや、ラペルだけをアイロンで仕上げたりもします。
まとめ
ジャケットの最大のポイントは、ラペルです。基本的に、スーツのジャケットは、複雑な作りをしています。
特にラペルは、スーツの顔ですし、ブランドによって形が違うので、仕上げ次第ではジャケットを台無しにしてしまいます。
ラペルの仕上げが上手なクリーニング店は、良いクリーニング店だと思います。