プロのクリーニング屋さんも必ずやってる”洗濯のひと手間”。
家庭でのお洗濯は、全自動洗濯機がボタンひとつで仕事をしてくれます。
ですが、ボタンひとつのため思わぬ事故などが起こる事もあります。
家庭のお洗濯でも、ひと手間かけることで思わぬ事故を未然に防ぐ事が出来ます。
2色に分ける
洗濯する前に、洗濯物の色を白っぽい物と黒っぽい物の2種類に分けます。
2色に分ける目的は色移りを防ぐことにあります。
色移りは、染色が弱い衣類から染料が溶出する事により起こります。
経験上、海外のファストファッションブランドの服は染色が弱いものが多いです。
(購入後初めて洗う濃色の物も注意)
色移りは、洗いの工程で色が溶出するか、脱水時の遠心力で衣類同士が強く押し付けられる事で色が移ります。
色が移るとほとんどの場合洗濯で除去する事は難しいです。
クリーニング屋さんでも、色移りを除去するのは難易度が高いしみ抜き技術を要します。
黒っぽいものだけで洗えば、たとえ色が溶出しても軽症で済みます。
ザックリと2色に分ける事で、お気に入りの真っ白な服に色移りしてしまう事故を防げます。
ポケットをチェックする
2色に分けるときに、ついでに軽くポケットを触り何か入ってないか確かめましょう。
最初は面倒ですが、慣れてくると今度はやらない事が気持ち悪くなってきます。
ティッシュやボールペン、ガムなどを洗ってしまった時の手間を考えると、ポケットチェックの手間は惜しまずやりましょう。
量に合わせて分ける
量が多い時は、2色の他に中間色を作って3色に分けたり、タオル系などは別に洗うなど洗濯マイルールを作って洗濯物を分けると効率的です。
洗濯用ネットを使う
洗濯用ネットは、デリケートな品物を入れて繊維のダメージを軽減させたり、マスクなどの小物を洗ったりする時に便利です。
その他にも、ラメ付きの洋服などは洗濯ネットに入れることで、他の衣服にラメがつくことを防いでくれます。
まとめ
紹介したものは全部私がクリーニングの現場で実際やっている事です。
クリーニングの現場ではこれらの一手間が衣類を守るためにとても重要になっています。
家庭でのお洗濯はどれだけ手間をかけないかが重要ですがひと手間かけることで洗濯の質がぐんと上がります。