日本とも深い関わりのあるハイファッションブランド”ルイ・ヴィトン”

LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンとは、創始者である「ルイ・ヴィトン」が創始したファッションブランドです。

創始者ルイ・ヴィトン

ルイ・ヴィトンの創始者ルイは1821年、フランスのジュラ地方アンシェイ村で12兄弟の真ん中の子供として生まれました。

ルイは14歳の時、既に職人としてのキャリアを歩み始め様としていましたが、親との折り合いが悪く家を飛び出し、そのままフランスの都市パリに旅立ちます。
ジェラから遠く離れたパリに向かう旅路で、旅行カバンにたくさんのアイデアを浮かべ、ルイの感性に大きく影響を与えました。

その後、20年間トランク製造と荷造りの職人として腕を磨き、フランス王室から注文を受けるほどの一流の職人となっていたルイは、1854年に旅行カバン専門アトリエをオープン。現在の「ルイ・ヴィトン」の発祥となっています。

二代目ジョルジュ・ヴィトン

1880年、初代ルイが創り上げたアトリエを、息子のジョルジュ・ヴィトンが継承。

ジョルジュは、当時マネやモネ、ゴッホなどの芸術家が日本の文化に触れていたのをきっかけに、自身も日本の文化にのめり込んでいきました。そして日本の市松模様からインスパイアされた”ダミエ”を発売し、これがベストセラーとなります。

その後、LとV、花と星のシンボルが均一に並ぶ”LOUIS VUITTON”最大の代表作である”モノグラム”を発売。日本の家紋に影響を受けている事で有名なデザインで、現在でもルイ・ヴィトンを象徴する作品です。

約100年後の1978年。ルイ・ヴィトンが初めて海を渡った国は、ダミエとモノグラムのデザインの影響を受けた日本でした。その年に東京・大阪に6店舗出店し、ファッション界で大流行となりました。

歴代のデザイナー

1997~2013年 マーク・ジェイコブス (WOMENS・MENS)

1963年ニューヨーク出身。1986年に自身のブランド”マーク・ジェイコブス”を設立しました。その後、1997年にルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターに抜擢され、翌年の1998年、現在では定番の”ヴェルニライン”、今までにはなかったエナメル・デニム・ファーなどの素材で作品を作り上げました。

マークは、日本企業と契約しデザイナーとして成功したことから親日家であり、ルイ・ヴィトンと日本人アーティストがコラボレーションしました。彫刻家、画家、小説家である草間彌生とのカラフルな水玉模様の”パンプキンドット”、美術家である村上隆とのポップなキャラクターの”モノグラムパンダ”、”モノグラムチェリー”、”モノグラムマルチカラー”、”モノグラモフラージュ”といったラインを展開していきました。

2006~2011年 ポール・エルバース (MENS)

オランダ出身。メゾンマルタンマルジェラで経験を積んだ後、2006年にルイ・ヴィトンメンズディレクターに就任しました。ヌメ革にブラックレザーを採用したメンズラインの”モノグラム・マカサー”はポール・エルバースが、アフリカ大陸の王族にインスパイアされ生み出されました。5年間、マーク・ジェイコブスのもとで、メンズスタジオ・ディレクターを務めてきました。

2011~2018年 キム・ジョーンズ (MENS)

1976年ロンドン出身。2008~2011年までダンヒルのクリエイティブ・ディレクターを務め、その後、2011年ルイ・ヴィトンメンズアーティスティックディレクターに就任しました。

ファーストシーズンでは、マサイをテーマにした”ダミエマサイチェック”を発表し、現在でも印象に残る作品です。

また、”クリストファーネメス”や”シュプリーム”、”フラグメント”とのコラボレーションを実現させ世界中で話題となりました。

2018年退任後、自身の活動でファストファッション”GU”とコラボレーションし、同年からディオールオムのクリエイティブディレクターを担当しています。

2013~現在 ニコラ・ジェスキエール (WOMENS)

1971年フランス出身。ファッション専門学校などの教育は受けておらず、19歳で”ジャンポール・ゴルチエ”の元で働き始め、ニット部門のアシスタントデザイナーとして働き、フリーランスで”バレンシアガ”のライセンス部門を手がけたことから2年後の1997年”バレンシアガ”のクリエイティブ ディレクターに就任しました。

約15年間活躍し、2013年 ”バレンシアガ”のデザイナーを辞任後、ルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターに就任しました。

2018~現在 ヴァージル・アブロー (MENS)

1981年シカゴ出身。大学では建築を専攻し、修士号を取得。卒業後、建築関係の会社に就職しました。2012年ラッパーの”カニエ・ウエスト”が設立したDONDA(ドンダ)のクリエイティブ ディレクターに就任し、同年、”オフホワイト”の前身となるアートプロジェクト 「パイレックスヴィジョン」をスタート。2013年”オフホワイト”を設立し、翌年コレクションデビュー。2018年ルイ・ヴィトンのメンズクリエイティブディレクターに就任しました。

まとめ

ルイ・ヴィトンは、日本と深い繋がりがあり、様々な日本の企業やアーティストとコラボレーションをし、現在も人気のブランドです。

キム・ジョーンズあたりから、ストリートファッションとのコラボレーションが盛んになり、街でも多く見かけるようになりました。

クリーニング店でも、特に爆発的に人気となった”シュプリーム”とのコラボ製品などは多くみられるようになりました。