クエン酸とは?クリーニング屋さんが教える”クエン酸”の効果と使い方。

食品にも多く使われるクエン酸の、洗濯やしみ抜きでの使い方を解説していきます。

クエン酸

ヒドロキシ基をもつ多塩基カルボン酸の一種で、多くの植物の種子や果汁中に遊離の酸として含まれています。

洗濯・しみ抜きでの使い方

洗濯・しみ抜きでは、漂白後の中和や赤ワイン・コーヒー・紅茶・お茶などに含まれる成分を除去するのに使われます。

中和効果

酸素系漂白剤はアルカリ性のため、酸素系漂白剤を使ってしみ抜きを行った場合、大量の水をで中性になるまで濯ぐ必要があります。

アルカリ成分が繊維に残留すると、時間の経過による酸化の進行を促進させ、やがて繊維が腐食していき、破れや変色を引き起こします。

アルカリ性である酸素系漂白剤に酸性であるクエン酸を使うことで中性に戻す効果があります。

これを中和と言います。

しみ抜き効果

赤ワイン・コーヒー・紅茶・お茶などに含まれる、ポリフェノールであるカテキンやタンニンなどは、酸素系漂白剤を使用後に色素が残る場合があります。

この時に、クエン酸を使うことで色素分解をしてくれます。

汗のしみ抜きでも酸素系漂白をした後に同様の使い方をします。

キレート効果

洗濯では、水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどの金属イオンが、洗剤の効果を低下させてしまいますが、クエン酸を入れることで、キレート剤になりマグネシウムやカルシウムなどの金属イオンを包み込み洗剤の低下を防いでくれます。これをキレート作用といいます。(洗濯用洗剤には洗剤には必ずキレート剤が入っています。)

レモンなどの柑橘系の食品に多く含まれるクエン酸には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを包み込み、溶けやすい形に変えて体に吸収しやすくしてくれます。 

まとめ

クエン酸の使い方は様々で、洗濯・キッチンやお風呂場の水垢などに幅広く応用できるため、一家に一つクエン酸があると便利なのでおすすめです。

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