クリーニング屋さんの裏側。スーツのパンツの洗い方・仕上げ方編。
センターラインがピシッと入ってるパンツは気持ちがいいですよね。
パンツ
一般のクリーニング店での、スーツのパンツの洗い方や仕上げ方を細かく解説していきます。
パンツの料金
一般的なクリーニング店のパンツの料金は、スタンダードで約500円前後です。
ハイクラスで、約1000円前後となっています。
洗い
スーツのパンツの洗い方は、2種類あります。
ドライクリーニング
スーツのパンツは、基本的にはウールなどの動物繊維で作られているため、ドライクリーニングで洗います。
水洗い
ドライクリーニングでは、水溶性の汚れや汗の成分は取りきれず残ります。
水溶性の汚れや汗を含んだ繊維は、水洗いをしないと水溶性の成分を除去する事ができません。
汗抜き加工を称して、ドライクリーニングに加工剤を添加してるだけの場合もありますので、それが水洗いなのかドライクリーニングの一種なのかを確認してからお願いしましょう。
仕上げ
仕上げには、2種類の機械を使います。
パンツフィニッシャー
上についているアームで、パンツの前のタックを抑えて、下についている挟みで裾部分を挟み、引っ張ります。
腰の部分から、スチームを出して粗じわを取り、その後、温風を出して形を作ります。
主に、腰からヒップにかけてのシワを重点的に取ってくれます。
サンドイッチプレス機
パンツフィニッシャーが終わったら、パンツにセンターラインをつけるためにサンドイッチプレス機で足の部分を挟みます。
足の部分を台にセットして挟み込み、スチームでシワを取りながらセンターラインをつけていきます。
その後、バキュームでスチームを吸い込んで、生地を冷やして形を整えます。
価格:9,354円 |
手仕上げ
パンツの手仕上げは、主にハイクラスなどのコースになります。
パンツフィニッシャーを使った後に、足の部分だけアイロンで仕上げたりもします。
価格:5,980円 |
こちらは↑、スーツの仕上げにおすすめのスチーマーです。大量のスチームでシワが簡単に伸ばせます。尚且つ、アイロンにもなるのでコスパが良いです。
まとめ
パンツのポイントは2つあります。
一つ目は、センターラインです。センターラインがしっかりとついてるか、二重線になっていないかを見ます。
二つ目は、アタリです。アタリとは、生地が圧力や熱によって、繊維が潰れた状態になり、鏡面反射をしてテカる状態を言います。
仕上げをする際には、アタリを出さないように、当て布をしたり、繊維に合わせて温度を調節する必要があります。
この二つは、クレームや事故として扱われますので、発見したらクリーニング店に相談しましょう。
アタリの場合は、仕上げ段階以外にも、もともと着用によって膝や内股、ヒップの部分に症状が出てる場合があるので、着用によって付いたのか、仕上げ段階でついたのかをクリーニング店に相談、確認をしましょう。