クリーニング屋さんの裏側。当日仕上げ・クイックサービス編。
”朝出して夕方仕上げ”。”特急3時間仕上げ”。
一般のクリーニング屋さんの、タイムスケジュールはどのようになっているのか解説します。
クイックサービス
クリーニングでのクイックサービスとは、短時間で品物の受け渡しを行うサービス方法のことです。
当日仕上げ。朝出して、夕方渡し。特急3時間仕上げ。などがあります。
クイックサービスの流れ
クイックサービスは、受付から引き渡しまで、どのような流れで動いているのでしょうか。
仕上げ工場には2種類あり、お店と一体型になっている工場(ユニット店)と、仕上げのみを行う集中工場があります。
今回は、集中工場の流れを解説していきます。
受付
当日仕上げの場合、朝の午前中に受付けた品物を、ルートドライバーが各店舗ごとに順番に回収してくれます。
受付の従業員は、回収までの間に、バーコードタグを必死につけます。一番忙しくなる土日には、受付をしながらの作業になるので、想像以上にハードな作業になります。
特急3時間仕上げなどの場合は、店舗から工場に連絡が入り、ルートドライバーが回収に向かいます。
仕分け
ルートドライバーが各店舗から回収した品物が、集中工場に集められます。
工場の作業工程は、工場から一番遠い店舗の品物から作業していきます。
品物は、Yシャツとそれ以外に分類され、さらにドライクリーニングする物と水洗いする物に分けられます。
洗い
分けられた品物は、Yシャツ、ドライクリーニング・水洗い、と別々の機械で洗います。
洗いの時間設定は、それぞれの会社や機械でバラバラですが、どれも30分前後で洗い上がります。
Yシャツ以外は、乾燥工程があり、乾燥工程は45分前後となっています。
洗い・乾燥工程で約1時間15分かかります。
仕上げ
仕上げ工程では、Yシャツ・ズボン・ジャケット・シャツ・セーターなど、各アイテムごとに分けられ、担当者に分配されます。
Yシャツの仕上げ工程は様々で、エリとカフス、身頃、袖、と部分ごとに仕上げられる機械があります。
身頃と袖を同時に仕上げる機械もあります。
ズボンやジャケットは、人体型のスチーマーで粗いシワを取り、アイロンで手直しをします。
包装(パッキング)
仕上がった品物は、包装されます。
包装は、ベルトコンベアーなどで自動に包装してくれる自動包装機や、包装機に手動でセットする半自動包装機などがあります。
包装機が使えない品物は、手動で包装します。
アセンブリ(組み合わせ)
包装された品物は、各店舗のお客様ごとに組み合わせます。
品物と伝票に付けられたバーコードタグと照らし合わせて、点数や品物を間違えないようにチェックします。
配送
組み合わせた品物は、ルートドライバーにより各店舗に届けられます。
まとめ
クリーニング店のクイックサービスは、時間との戦いで裏側はかなりバタバタしています。
クリーニング店は、当日の”引き渡し時間に間に合う点数”を把握しなくてはいけません。
キャパ以上の品物を受けてしまうと、引き渡し時間に間に合わないことや、事故やクレームにも繋がります。
クイックサービスは、時間を売るサービスでもあるので、時間にルーズなクリーニング店は、ちょっと不安要素有りでだと思います。