羽毛布団やダウンジャケットに使われる”羽毛”の種類と特徴
最近では、ウルトラライトダウンや高級羽毛布団など、軽くて暖かいダウンや羽毛布団が増えてきました。
羽毛とは
羽毛は、水鳥の胸部分の、羽や毛の事を言います。
ニワトリなどの陸鳥にはありません。
主に、ダウンとフェザーの2種類に分かれます。
ダウンは、ダウンボールと言われるフェザーとフェザーの間に生えているボール状の綿毛のことを言います。
軽くて吸湿性があり保温性に優れています。
フェザーは、芯がある羽なので、吸湿性や保温性もありますが、ダウンには劣ります。
羽毛の種類
ダック(アヒル)・グース(ガチョウ)、高級羽毛マザーグース・マザーダック・超高級アイダーダックなど、素材によって保温性が変わり価格も変わってきます。
ダックは、比較的安価ですが、ダウンボールが小さいため、ボリュームを求めるとグースより重くなります。雑食のため若干ニオイのあるものが多いです。
グースは、ダックよりダウンボールが大きく、少量でもボリュームが出ます。
マザーグース・マザーダックは(親鳥)、ダウンボールが大きく軽量なので、軽くてボリュームがあるのが特徴です。
アイダーダック
アイダーダックは、アイスランドのフィヨルド地方での生息分布数が非常に高く、何世紀もの間、大地の自然とアイスランドの人々によって守られてきた保護鳥です。
母鳥は、厳寒の地で卵から雛に孵るまで自分の胸からダウン(羽毛)を引き抜き、それを巣に敷き詰めて、自ら子供をやさしく保温する習性があります。
アイダーダックは、世界で限られた数少ない希少なダウンとなっています。
ダウンとフェザー
ダウンは、”芯無しのダウンボール”のことで、フェザーは、”芯有りの羽根”のことを指します。
フェザー自体は吸湿性はありますが、羽毛の素材としてはあまり向いていません。
羽毛布団やダウンジャケットなどの良し悪しは、ダウンの質や量とダウンパワーで決まります。
ダウンパワー(dp)
ダウンパワーとは羽毛1gあたりの体積のことで、ダウンにどれだけ膨らむ力があるかを示す数値です。
膨らむ力が強ければ、羽毛の間に空気を多く取り込めます。
羽毛一つ一つの計測は困難ですが、同じ重さの羽毛と比較すると、ダウンパワーの数値が大きい方がより体積が大きく高品質の羽毛になります。
日本で販売されている羽毛布団のダウンパワーは、一般的に300dp以上となっています。そのなかで「高級羽毛布団」とされるのは、おおむね400dp以上の羽毛布団です。
まとめ
近年では、カナダグースやモンクレールなどの高級ダウンジャケットが流行っていますが、保温性が良すぎて、真冬でも汗をかくほど暖かく、カナダグースのダウンジャケットには、脱げるようにベルトが付いてるものもあります。
基本的にダウンは、保温性が高いので、着る時は薄着が基本です。
羽毛布団も、下に毛布を敷いて、羽毛布団をかけるのが正解です。