クリーニング屋さんが教える洗濯用”粉末洗剤”と”液体洗剤”の違い。

衣類を洗濯する時には、どこの家庭でも洗濯用洗剤を使ってると思います。

ではなぜ洗剤を入れて洗濯をするのでしょうか?

水だけで洗濯できる?

結論からいうと水だけでもある程度はキレイになります。

ご存知の通り、水にはある程度の汚れを落とす力はあります。

しかし、デメリットの方が多いのでおすすめしません。

洗剤の効果

では洗剤を入れて洗濯する事でどのような効果があるのでしょうか。

雑菌の除去

家庭の洗濯では、下着や靴下など、雑菌の繁殖しやすい衣類を頻繁に洗濯する事になります。

洗剤を入れずに洗濯をすると、その雑菌が除去しきれずに洗濯槽や衣類に多く残ります。

洗剤を入れる事によって、その衣類に付着した雑菌の多くを除去してくれます。

また、雑菌は生乾きなど悪臭の原因にもなりますが、洗剤を入れることによって、洗濯槽の雑菌の繁殖を抑える働きもしてくれます。

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再汚染防止

洗剤の働きで一番重要なのは、汚れの除去です。

洗剤は、界面活性剤の働きにより、汚れやしみを引き剥がし、衣類に付いた汚れやしみを除去する働きをします。

その引き剥がした汚れは、洗剤を入れずに洗うと再び洗濯物に付着します。

これを再汚染といいます。

洗剤を入れることで、界面活性剤がその再汚染を防いでくれるのです。

洗剤選び

世の中には、たくさんの洗濯用洗剤があり、テレビCMで目にする大手メーカーの洗剤や、100均一などで売られている安価な物など様々なものがあります。

ではどのようなものを選べば良いのでしょうか?

洗濯用洗剤には大きく分けて二種類あります。

液体洗剤

  • 洗濯洗剤の多くは液体のものが売られています。
  • 家庭での使用率が高い。
  • 衣類に優しい成分で作られている物が多く衣類に優しい。

粉末洗剤

  • 液体洗剤に比べ種類が少ない。
  • 液体に比べ安価なものが多い。
  • 液体洗剤より汚れを落とす力が強い。
  • 粉末なので水に溶けにくい。

液体と粉末の大きな違いは値段と汚れを除去する力の違いにあります。

液体洗剤はバランスタイプ

液体洗剤の多くは、汚れを落とす力がマイルドな成分で作られているので衣料全般に向いています。

なので、汚れを落とす力も強くはなくバランスの取れた洗剤と言えます。

粉末洗剤は汚れの目立つ白物に

粉末洗剤は、液体洗剤に比べて安価なものが多いです。

水に溶けにくく、干すときに洗剤が溶けずに残っていたりする事があります。

液体洗剤より汚れを落とす力が強いので、靴下や体操着、Yシャツなど、汚れの目立つものや汚れの強いものに使用すると効果的です。

焼肉臭やタバコなど、ニオイのきつい品物なども粉末洗剤で洗うと良いでしょう。

汚れを落とす力は強いですが、逆に濃色の衣類は色褪せたりしてしまうこともあります。

まとめ

洗剤は、劇的に目に見えて効果が現れるわけではないですが、ミクロやナノと言った見えないレベルでたくさんの雑菌やニオイ、汚れと戦ってくれています。

洗濯の際は必ず洗剤は入れましょう。