クリーニング屋さんが教える”ネクタイ”の長持ちさせるテクニック。
フォーマルなシーンに欠かせないネクタイ。
スーツを着る際の重要アイテムですのでしっかりとメンテナンスしましょう。
ネクタイの特徴
ネクタイは、ほとんどの製品がシルクで作られてます。
コットンやポリエステルなどで作られているものもありますが、多くはシルク製です。
ネクタイの大きな特徴として生地がバイアスであることです。
バイアスとは英語の”bias”で、斜めなどを表す言葉です。
ネクタイは何度もねじったり締めたりして使うため、キレイに巻きやすくするためと生地に強さを出すため裁断する際に生地の方向に対して45°の角度で裁断しています。
ネクタイのお手入れNG行為
ネクタイは、シルク製でバイアスで作られているためメンテナンスすることが非常に難しいです。
しみをつけてしまった時に、応急処置として水を使ったり、拭いたり擦ったりすることで容易に色が抜けたり繊維が毛羽立ち白化したりしてしまいます。
また、ネクタイはバイアスで作られているため、シワを取ろうと思って安易にアイロンがけやスチームなどをかけてしまうと、高い確率で型崩れを起こします。
クリーニングでの仕上げ
実際クリーニング店に持ち込まれるネクタイの仕上げは、しみが付いている場合しみ抜きを施しますが、シルク製の為染色が弱く、しみ抜きをする事により色が抜けてしまったり、除去できるしみであってもネクタイの縫製上非常に除去しづらい形状をしています。
しわの場合も同様に、アイロンがけが非常に難しくなります。
場合によっては、最終的にネクタイの一部や全部を解いてからしみを除去し、アイロンでシワを伸ばさなければなりません。
お手入れ方法
ネクタイはデリケートな為、しみが着いてしまったりしわがついてしまった場合には、自分でメンテナンスする事はお勧めしません。
ですが、対処法がいくつかあります。
ネクタイのお手入れで最も重要なことは購入後、使用前にあります。
結論から言うと、しみやシワを付きにくくすれば良いのです。
まず一つは、ネクタイを購入後、使用前に撥水スプレーをかけることでシミがつくのを防いでくれます。
全体に薄く、ムラなく満べんに吹き付けましょう。かけ過ぎには注意しましょう。
私が使っているのはこちらです。
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使用する際は、室内は避けてください。
必ずベランダや玄関などの換気の良い場所で行ってください。
2つ目は、スプレーのりを使う事でシワをつきにくくしてくれます。
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こちらは多くのクリーニング屋さんが愛用しているアイテムです。
撥水スプレー同様に全体に薄く、ムラなく満べんに吹き付けましょう。
こちらもかけ過ぎ注意です。
撥水スプレーやスプレーのりを使用することで、クリーニングに出した際に汚れが落ちやすくなるメリットもありますのでお勧めです。
３つ目は、使用後は吊るして湿気をこもらせない事です。
ネクタイは、湿気を含むと歪みが出て型崩れを起こします。
また、汗がついたネクタイは放っておくと酸化し変退色してしまいますので、通気性の良い場所で吊るしておきましょう。
まとめ
ネクタイはメンテナンスが難しく、しみやシワが付いた場合などは、定期的にクリーニング店に出すことをお勧めします。
クリーニング後は、同じように撥水スプレーとスプレーのりを使ってください。
クリーニング店で撥水加工がオプションでありますが自分でやった方が確実にお得です。
最近では、洗える形状記憶のポリエステル製のものも多く見られるので、メンテナンスやクリーニングが面倒だという方は購入前に調べてみても良いかもしれません。
ネクタイは、プレゼントでいただく事もあり、しっかりとメンテナンスして思い出と共に大切に長く使えるようにしましょう。