カッターシャツとは?ビジネスに欠かせないYシャツの種類と歴史。

サラリーマンには欠かせないYシャツですが、家庭で洗えるウォッシャブルのものや、高級生地を使用するオーダーメイドのものなど、ピンからキリまであります。

形も様々で、よく見る一般的な形のものから、フォーマルなものまで多くの種類があります。

Yシャツの歴史

Yシャツの歴史は古く、古代ローマ時代に遡ります。

古代ローマ時代には、白い布で上から被るチュニックのような形をしていたそうです。

中世になり、丈が短くなり袖や袖口がスリムになり、初めてエリが付きます。

19世紀に入ってYシャツは大きく進化し、現代のスタンドカラー(立ち襟)や、ダブルカラー(一般的な折り返すタイプのエリ)が大流行し、現在の様々な形が生み出されました。

Yシャツとカッターシャツの名前の由来

Yシャツの由来は、石川清右衛門さんが西欧人から”White Shirt”と言い渡されたシャツを”ワイシャツ”と聞き間違えたことがキッカケとなり“ワイシャツ”と呼ばれるようになったようです。釦を外した時の襟の形が “Yの字” に見えることから呼び名が誕生したという説もあります。

カッターシャツは、日本のスポーツメーカーの”ミズノ(美津濃)”が開発。創業者の水野利八が野球観戦時に、「勝った、勝った」と喜ぶ観客の声援からヒントを得て “カッター(勝った)シャツ” という名称になりました。

Yシャツのエリ

Yシャツのエリには多くの形が存在します。

大きく分けて、スタンドカラーと言われる襟が立っているもと、ダウンカラーと言われる一般的な折り返すタイプのエリです。

スタンドカラー

スタンドカラーは、タキシードやテールコート(燕尾服)など、フォーマルな着こなしに使用されます。

代表的なものがスタンドカラーで、首元部分が羽のように三角に折られているウイングカラーです。

ボウタイ(蝶ネクタイ)を付ける際に着用されます。

ダウンカラー

ダウンカラーは、一般的なエリを折り返しているタイプのYシャツです。

大きさや長さの違いがあるものは、レギュラー・ワイド・セミワイド・ショート・ロング・ホリゾンタルなどがあります。

ホリゾンタルは、エリの開き角度が180度になっています。

形に違いがあるものは、ボタンダウン・タブ・ラウンド・ピンホール・マイター・オープン・デュエボットーニなどがあります。

エリと身頃の色が違うクレリックという種類もあります。

カフス(袖口)

カフスには、一般的なノーマルなものと、折り返すタイプのフォーマルなものがあります。

ノーマルカフス

一般的なノーマルカフスは端の形状に違いがあり、カットされたスクエア・丸みを帯びたラウンド・直角なストレートなどがあります。

ダブルカフス

ダブルカフスは、折り返すタイプのものでフォーマルなドレスシャツに多く使用されています。

ダブルカフスは、外側にボタンを止めるタイプと内側にボタンが付いているターンナップ(ミラノカフス)があります。

まとめ

Yシャツの種類は、スタンダードなものからフォーマルなドレスシャツまで細かく紹介すると、この5倍は必要になるくらいたくさんあります。

Yシャツはスーツ同様、その形状に合わせて使用するのがマナーとされていますので、ビジネスシーンや冠婚葬祭など、TPOを考えながら慎重に選びましょう。