クリーニング屋さんも驚く”繊維の宝石”。動物繊維の種類や特徴。

カシミヤのセーターやスーツに使われるウールなど、衣類に使われる動物繊維は様々な種類があります。

中には、繊維の宝石と言われるような高級な物もあります。

動物繊維とは

動物繊維とは、天然繊維で、主に動物から採取した繊維で、獣毛と言われる羊や山羊から採取するウールや、昆虫の蚕から採取される絹(シルク)、水鳥から採取される羽毛などがあります。

これらを加工し、衣類として利用しています。

高価な動物繊維

動物繊維は、他の繊維に比べ高価なものが多く、ハイブランドや高級衣料に多く使われています。

高価な理由として、動物の希少性や加工の難しさなどが挙げられます。

代表的なものがカシミヤです。

カシミヤは、カシミヤ山羊から採取され、希少性が高く、高価な代表的な繊維です。

高級な動物繊維の特徴は、肌触りが良く、軽くて暖かいと言うところです。

その中でも希少性が最も高く、最高級と言われているのがラクダ科のビキューナから採取する繊維です。

ワシントン条約により輸出禁止措置がとられているほど、生息数の少ない種です。

”繊維の宝石”と言われるビキューナで作られた衣類は、数十万から数百万しますので、年間何万点も扱う一般のクリーニング店では、まず見かけることはないでしょう。

動物繊維の特徴

動物繊維は動物の毛ですので、人間の毛髪と同じようにタンパク質で出来ており、アルカリ性に弱い性質があります。構造も似た作りになっているので、お手入れの例えとしてよく使われます。

しかし、毛髪と大きく違う所は、繊維の保温性です。

希少で高価な繊維は、細くて軽いのに保温性が異常に高いと言う点です。

この優れた繊維は非常にデリケートで、光沢や独特のぬめり感と言われる肌触りがあり、少しでも扱いを間違えると風合いを損ない、縮みなどの大きな変化を起こします。

ウールのセーターが家庭の洗濯で縮むのは、動物繊維がデリケートな構造であるため起こる現象です。

動物繊維は、洗濯機の機械力で水洗いをしたダメージと乾燥機の熱によって、動物繊維の特徴である保温性を保つ空気の層がなくなり急激に縮みをひき起こし、大きく風合いを損ないます。

高価な繊維になればなるほど繊維は細く繊細になり、この反応は大きくなります。

まとめ

動物繊維の、家庭での洗濯方法は手洗いになります。

洗濯機の、おしゃれ着洗いやデリケートコース、ドライ洗いで安心して洗ったら縮んでしまった、、、

髪の毛も手洗いですよね?

そう言うことです。