クリーニングで応用されるマイクロバブルとウルトラファインバブル。
クリーニング業界では、マイクロバブルやウルトラファインバブルを衣類の洗浄に応用しています。
マイクロバブルとウルトラファインバブルとは？！
「ファインバブル」には、泡の大きさにより「マイクロバブル」と「ウルトラファインバブル」の2種類があります。
「ファインバブル」のうち、直径100μm未満で1μm（=0.001mm）以上の泡を「マイクロバブル」、それより小さい直径1μm未満の泡を「ウルトラファインバブル」と呼び区別しています。
「ファインバブル」「マイクロバブル」「ウルトラファインバブル」の用語は国際標準化機構（ISO）で世界各国の代表者が合議して定義されました。「ナノバブル」「ナノマイクロバブル」など他の呼称はもう使いません。
一般社団法人ファインバブル産業会
マイクロバブルやウルトラファインバブルは、科学の力で発見された繊維のすき間より小さな「泡」で、水中で発生させても肉眼では透明な水にしか見えません。
クリーニングや洗濯での活用
バブル発生器は、家庭用洗濯機に取り付けるだけのタイプの物が売られております。
マイクロバブルやウルトラファインバブルには、クリーニングや家庭のお洗濯での洗剤の洗浄成分（界面活性剤）の効果を高める力があり、繊維の奥にしっかり浸透して汚れを落としやすくします。
ここがすごい！
マイクロバブルやウルトラファインバブルの優れているところは、衣類の洗浄ではお湯を使うことにより洗浄力が増しますが、お湯を使うことにより繊維へのダメージが大きくなり品物によってはお湯を使って洗う事ができない場合もあります。
マイクロバブルやウルトラファインバブルでは、冷水でも効果を発揮するため家庭での洗濯はもちろんですが、お湯で洗えない特殊な衣類にも汚れを落とす手助けをしてくれます。
洗濯槽も清潔に！？
洗濯槽は雑菌の繁殖しやすい環境にあります。
マイクロバブルやウルトラファインバブルには殺菌効果があり洗濯槽の雑菌の繁殖を抑える効果もあります。
また排水溝や配管などから匂ってくる悪臭も同時に軽減してくれます。
多様に活用されるマイクロバブルとウルトラファインバブル
マイクロバブルやウルトラファインバブルは様々な分野で応用されています。
インフラ分野でのサービスエリアでのトイレの洗浄。
工業分野での機械や部品の洗浄。
農林水産分野での野菜などの成長促進や洗浄。
医療薬品分野での医療器具の滅菌。
一般生活分野での衣類洗浄・洗濯機洗浄、入浴時の体表面の温度向上・シャワーでの肌の角層水分量の向上、キッチンでの食器の汚れや排水溝の洗浄。
まとめ
マイクロバブルやウルトラファインバブルは、衣類や靴などを水洗いをする際に、洗剤と共に殺菌やしみ汚れを落とす手助けしてくれます。
ですが、特にニオイの原因となる雑菌などは目に見えず、殺菌や除菌などがどの程度出来たのかが目に見えて分かりにくい事でもあります。
しかしクリーニングの分野では、洋服に付いたしみなども色んな薬品を使いミクロやナノレベルの目に見えない小さなものに分解させて化学的に除去していきます。
信じられないかもしれませんが、マイクロバブルやウルトラファインバブルの働きは洗剤の効果と同じで目に見えないレベルで大きな働きをしているのです。
ちなみに最近ではウルトラファインバブル機能搭載の洗濯機もあるようです。